笠岡 昭郎さん
豊後牛ステーキの店 そむり 店主
Q.お店の歴史を教えてください
平成元年(1898年)に、父がここ別府で創業しました。創業当時は洋食屋で、ビーフシチューやヒレカツなどがメインでした。店名の「そむり」は、ワインのソムリエから取ったもので、覚えやすく言いやすいという理由で決めたと聞いています。
Q.ステーキのお店に変わったのは?
創業当初から、豊後牛は扱っていました。私はそのおいしさに惹かれ、平成18年(2006年)に、思い切って豊後牛を看板メニューとした、ステーキ専門店へ転換したんです。当初はメニューを絞ることによる経営的な不安や、肉のロスなどの苦労もありましたが、ステーキといえば「そむり」と皆さんに言っていただいて、決断してよかったと思っています。私も、日本全国数多くのブランド牛を食べて回って、「おおいた和牛」は名のあるブラント牛に引けを取らない美味しさだと確信しています。
Q.2018年には、おおいた豊後牛のリーディングブラントとして、おおいた和牛が誕生しました。お客様の反応はいかがですか?
おおいた和牛の最大の特徴は、脂がしつこくないことだと思います。お客様の中にも、「いつもは量が食べられないが、おおいた和牛はペロッと食べられる」「いつもはヒレだが、サーロインもおいしく食べられる」という方も多いいですね。
Q.そのような声を聞くと嬉しいですね。
良質な肉は、見た目、脂の質感、触った時の柔らかさや粘りでわかるんです。真空パックから開封して、肉に触って包丁を入れた時に、「ああ、この肉はいいな」と感じることができます。特に脂の粘りは、おいしさの重要な指標ですね。
Q.いい肉との出会いは重要なのですね。
仕入れは最重要ポイントです。長年のおつきあいで、信頼ある業者さんがいて、良いものが出たらすぐに連絡をしてもらうようにしています。良い肉に出会えた時は本当に嬉しいですね。お肉を仕入れたら、個体識別番号を調べて、生まれ育った場所や育てた生産者の方を確認するようにしています。
Q.最近のお客様の傾向はどうですか?
一時期、全国的にも赤身ブームがありましたが、最近、脂のおいしさが着目され、再び和牛が評価される傾向にありますね。別府ですから、インバウンド客も増えていますが、欧米系・アジア系問わず、サーロインが人気です。世界的に霜降り肉の美味しさが評価され始めていると実感します。
Q.最後に、一言お願いします。
男は黙ってサーロイン!(笑)大分県には、おおいた和牛という素晴らしいブランド牛があります。都会で召し上がるよりも、リーズナブルに召し上がれると思います。県内外、海外の方々、老若男女問わず皆さんに、ぜひ食べて欲しいです。